みぎのほっぺに冬の夜

Träume sind Schäume.

ABC座ジャニーズ伝説2019 Forever Johnny's

えび座を初めて観劇しに行った。これは初めてのえび座であると同時に夏に逃した初めてのA.B.C-Zの現場でもあり、初めて戸塚くんを見ることのできた現場でもある。

 

舞台に行くジャニオタになってから日が浅いので、例年のえび座がどういうストーリーか全く知らずに日生劇場に降り立った。輝彦が出ることも知らなかった。

 

 

幕が上がって、階段の一番上にA.B.C-Zの5人が揃って出て来た時、感慨深さというか、すごい、よりもすごいでしょ、があった。流石というよりも誇らしかった。どうだ、これがA.B.C-Zだ、と初めて見たのに心底納得した。初っ端から感極まってしまって動悸がひどかった。戸塚くんがストーリーテラーで本当に良かった、あれ以上5人揃ったA.B.C-Zを視界に収めていたら心臓発作を起こして日劇に骨を埋めていたかもしれない。5人が常に揃うコンサートを乗り越えられる自信がない。

 

 

 

 

ストーリーテラーの戸塚くんは私的初日の夜公演、第一声で豪快に「こんにちは!こんばんは!」と間違えていた。戸塚くん、本当に本当に変な人だった。最高だった。あと顔が、良い!!!!!!!!!ピチピチ!生まれたて!!生命の神秘に触れた。

私がストーリーテラーをしている戸塚くんの中で一番好きだった部分は、まあ10月23日限定なんだけど、19年組におじいちゃんへのハッピーバースデーを大声で歌わせた後に天を仰いで「恥ずかしいだろ」とはにかんでいたところでした!断・・・トツで!!(ダジャレじゃないよ)涙腺激よわ太郎なのであそこだけで泣いてしまいました、すみません。なんか言い方がめちゃくちゃ好きだったんだ。うまく表せないけど。

 

 

 

 

えび座のはしとつは、私が生涯で初めて触れる生のはしとつだった。私ははしとつのオタクなので舞台上に二人がいるだけで沸けるんだけど、リアルなはしとつはなんというか、重量感が桁違いだった。はしとつのオタクだからそう感じただけかもしれないけど、はしとつが近づくと空気が変わる。空気の質量が、ズッ…と重くなる。息がしづらくなる。はしとつの距離が半径1m以内まで来ると、もう肺が苦しい。内臓が出てくるんじゃないかっていうくらい胸が詰まる。呼吸ができない。嗚咽。死ぬ。完。

なんか、視線が、重い。戸塚くんがはしちゃんを見つめる視線に、どんだけ詰めるの、ってくらい思いがパンッパンに詰まってる。それを観客側も感じるというか、はしとつという事実と、現実のはしとつによってもたらされるリアルかつ圧倒的な“ はしとつ “の二重攻撃によって、こんなにも破壊力があるのではないか、と思う。はしとつによる死と再生。我々ははしとつによってのみ生を受け、はしとつによってのみ死に至るのだ−−・・・。はしとつのゲシュタルト崩壊

 

 

 

 

 

個人的に最高だったのはやっぱり輝彦かな。まじで前知識を持たずに行ったので映像出演するのにも驚いたんですけど1幕の後半、まさか、そんな、え?!そんな面白いことある?!そんな、映像の輝彦と舞台の輝彦(はしちゃん)ガーーー!という。

さすがにジャニーズイズムすぎて無理だった。そうそうこれこれ。私はこれを見に来たのですよみたいな謎の感慨があった。

全然話が変わるけど、初代ジャニーズが「終わることによって“永遠”になることを選んだ」という結末について観てからずっと考えている。あれを、演じながらあの人たちは、あの子たちはどう感じていたんだろう。

 

 

 

 

二幕はもうハッピー!最高!ジャニーズ!だった。A.B.C-Zは本当に最高。これに尽きる。5starsはすごすぎてもはや面白い。A.B.C-Zにしかできないことを粛々と、でも確かな誇りを持ってやっている様がとてもかっこよかった。A.B.C-Zは3次元というよりも、4次元なんだよ。現実よりもさらに現実なの。圧倒的に立体なの。

二幕、基本的にキャスト全員が出ていたから、連綿と続いて来たジャニーズを層として体感できたのがすごくよかった。えび、めど、無所6、忍者、19年組、って異なる世代が折り重なるみたいに並んでいたのが圧巻だった。組織を再生産する、ということにずっと重点を置いてやって来たジャニーズ事務所をやっと体系的に知れたという強い実感があった。ステージに夢を抱いたこの人たち全員の、特に19年組の、“未来”の、それぞれの望むこと一つ一つがちゃんと叶いますようにと何度も何度も祈った公演だった。ジャニーズに来てくれてありがとう、と強く思った。

 

 

 

 

 

 

叶うならトラジャがバックに付いているえび座も一度見てみたかった。この舞台の座長をA.B.C-Zがしていることがとてつもなく誇らしい。